*[海外ドラマ・NCIS]ダッキーは死を招く者?−3 そして真相

ダッキーは多くを語らぬまま、軍事裁判に出廷し、裁かれる覚悟を決める。
ギヴ様ひそかに真相を追う。そのあげく、判明したこととは・・


☆★☆注・以下ネタバレあり!!☆★☆


やはりというか・・拷問係は、他にいた。
ダッキーを刺した女性の亡き兄も、この男に拷問されていた。
ダッキーは、この男が拷問した捕虜の傷を縫い合わせては、また拷問係に送り返す、という任務についていた。


ここで老いた拷問係、登場。ひさびさにダッキーと再会。(この男、今は若い者に「捕虜の口の割らせ方」指導してるつーから凄ぇゎ・・)
ぢつはダッキー、この男に追いつめられた捕虜に、モルヒネを与えて安楽死させていたのだった。いわば『ブラック・ジャック』のDr.キリコみたいな立場。
でも、安楽死を正義だと信じてたキリコみたいな図太さは、ダッキーにはない。どう考えても無理。
理想に燃えてみずから志願した現場だけに、なお悲惨。


問題の女性の亡き兄は、とくに重要な情報も握ってなさそうだったのに、なぜ執拗な拷問を・・?
問いつめるダッキーに、「そんなこと知ってたさ」と拷問係。
「俺が追いつめたかったのは、あの男じゃない、お前の方だ」と。
「きみは、私を拷問していたのか?!」とダッキー。
「とっとと立ち去らないからだ」平然とうそぶく拷問係。


と、いうことは・・?
ダッキーが安楽死させたの、問題の女性の兄だけじゃないかも。
安楽死のことを関係者は厳重に伏せてたろうに、どこからともなく「死を招く者」という異称が定着するくらいの期間。
拷問係の男が「とっとと立ち去らないから」と、じれるだけの期間。


なぜダッキーは、何年たっても消えないトラウマになるような現場から、なかなか立ち去らなかったんだろう?
拷問係と対立する立場で、意地になった?それもあろうが・・


・・立ち去れなかったんだろうな、たぶん。
たとえば、他の捕虜から、こんなふうに哀願されて。
「軍医殿、行かないでください。せめてこの僕が耐えられなくなくなるまで・・」
「あの男は苦痛から救ってやったのに、この私は見すてるんですか?お願いです、もう少しの間だけ・・」
つらい、もう嫌だ、これが現実か、もう判った、見たくない。日々、そう思いながら。
情にほだされて帰れず、それが果てしなく続く。まさしく、拷問だね。


ダッキーが帰国後、遺体相手の検死官になったのは、たぶんこれが動機ではないかと。遺体ならもう「死んでる」んだもんね・・。


拷問係とダッキーのこんなやりとりを、問題の女性は部屋の外で涙を流しながら聞き、告訴を取り下げる。


ダッキー、検死室へ戻ってくる。
助手のパーマーくんはダッキーの気をひきたてようと、I通りとJ通りについて調べてきたウンチクをけんめいに語る。
しかしダッキーにはうけとめる心の余裕がなく、「今日はもう帰ってくれ」としか言うことができない。


助手が帰ったあと、昔なじみの女検死官にすがり、泣きくずれるダッキー。
陰惨だし、痛々しいけど、拷問係とのやりとりがなんとなく色っぽい話だったな・・ふぅ。


※ついでにウンチク・・
パーマーくんによると、古代のIとJは形が似てて、まぎらわしいから使わなかったんだそうだ。
(さらにつづく)