たった2年前の02年、ソルトレイク冬季五輪。
男子フィギュアスケート、見ていてさえ息のつまる緊張感のさなか、金メダルを獲り、号泣したロシア人選手がいた。
そのわずか翌年、かれは脚のつけねに痛みをおぼえ、シーズンさいしょの大会で途中棄権する。
手術したが脚は完治せず、かれは、アマ引退を表明した。
まだ22歳の若さだったから、もちろん、つぎの五輪制覇もめざしてたのに。

かれの名を、ヤグディンという。
金メダリストであるかれが、新しいシーズンさいしょの大会で、はつらつと滑ってみせた演技。これを滑り終えた直後、かれは痛みで棄権したので、けっきょくその演技が、アマとして観客に見せた最後の演技となった。
その「最後の演技」に使われてた曲が、その、北島くんのインタビューのバックにながれてた曲だったんだよ〜。

金メダル。光と影。明と暗。
泣くなっていわれたって、泣くよ、これは・・。