番組中、出色だったのが、競泳・北島康介くんを陰でささえるスタッフ「チーム北島」のウラ話。最大のライバル・ハンセンに仕掛けた心理戦。
チームは、北島くんに「予選から全力で泳げ」と指令。そのため北島くん、予選で五輪新をマーク。すかさずハンセン、準決勝でさらに五輪新更新。・・ところが、ハンセンはもともと、予選では力をおさえ、決勝に向けてじょじょにスピードを上げてくタイプなんだそうだ。まんまと挑発に乗っちゃったのね。しかも「いつもならハンセンの泳ぎは、プールの端から端まで19ストロークなのに、今回は20ストロークだった。泳ぎが小さくなっている」。
そして決勝。「いつもなら、とびこみ台に右からあがるのに、左からあがった。ハンセンはかなり緊張してる」・・よし、いける!
どうよ、この徹底したデータ分析。こういう、ちみつな作戦にささえられて、北島くんのあの驚異の活躍は成り立ってたんだね。荒川の肉屋のヤンチャ息子が、メンチカツ喰ってがむしゃらに泳いでたら、たまたま金メダルに手が届いてしまった・・というわけではないんだねえ(笑)。
そういえば北島くん、『NANDA?!』に出たとき、前屈ほとんど出来ないほど体が硬かったっけ。あの独特の泳法も「チーム北島」の作品て気が、する。
 
ついでに書いとく。(これはこの番組のネタではないが)
アメリカ側の仕掛けた心理戦といわれた「100m平泳ぎ決勝のとき、北島くんスタート時のドルフィン・キック疑惑」は、ハンセン側が言い出したんじゃなく、アメリカのマスコミのいちゃもんらしい。
ハンセン「かれらは、ぼくをかばってくれてるだけだ」。ハンセンのコーチ「だれも、キタジマのあのみごとな勝利をうばう権利はない」。
このアメリカ人らしい率直さ、素敵じゃないか。でも心理戦においては、日本の「チーム北島」のほうが一枚うわてだなあ・・(笑)