『トゥルー・コーリング』面白いっス!

これがトゥルー♪

主演女優の顔、肉感的すぎ。とくに唇ぽっちゃりで中央がくびれてて、いわゆる“男好きのする顔”。正直、下品になる寸前て気がするし、好きにはなれない。
とくに霊感が強そうな顔にも見えないし。こんな顔の若い娘が、なぜ死体安置所で働く? 死ぬ運命の人を助ける?
どーせ色恋ザタがメインの、甘ったるい青春モノでしょ。
そう思えて、まえに地上波で放送してたころは、ろくに見なかった。
 
CSで第1話から見る機会があり、まんまとハマった。
思うに、これは第1話から見ないと、また各回の冒頭10分を見ないと、面白さ半減するドラマ。ずいぶんゼイタクな作りだ・・。
 
主人公トゥルー・デイビーズはメディカル・スクール進学希望。「ここで働いてた経験があると有利だから」死体安置所勤務を志願、という発端は、納得。
彼女は少女のころ、3人姉弟の中でただ1人、母親が殺された現場に居合わせた。ただしクローゼットに隠れてて、ヨロイ扉のすきまから覗いてたため、犯人をはっきり見てないという設定も、うまい。
 
その母親の命日をきっかけに、彼女にふしぎな能力がめざめる。
死体安置所で、ときどき死体から「助けて!」と呼びかけられる。すると朝に戻り、その1日をやり直し、その日に死ぬ運命の人を救う。
(彼女はたいてい成功するが、時には、やはり死んでしまう人もいる。これにはちゃんと理由があり、ほろ苦い余韻がよい)
 
やり直すたびに、周囲の人々の状況も、微妙に変る。
上出来のはずのデートが失敗だったり、ほんらい出逢わないはずの人と出逢ったり、断ったはずの求婚を承諾したり・・。
 
じつは、トゥルーの母親も、彼女とおなじ能力を持ってたと判明。
「きみの母と、きみに、2度も命を救われた」として、トゥルーに全面協力する安置所の上司デイヴィスは、見るからに霊感が強そうな顔。トゥルーとかなり親密なのに、フルネームをなかなか明かさないという展開も、秀逸。
 
やがて「死ぬべき人間を救い、運命を変えるのはよくない」と、対立する立場の人物が登場。おなじ安置場で働き、トゥルーと同じ特殊能力をもつ、ジャック。
この対抗勢力があらわれ、トゥルーを邪魔するようになってから、ますます面白くなった。そして彼の背後には、意外な黒幕が・・。
 
トゥルーみたいな若い娘が、人助けのため、デートも二の次にして走り回ってるのを見るのは微笑ましい♪
トゥルーの遊び人の弟・ハリソンが、じつに生き生きしてて可愛い♪
謎めいたデイヴィスも、ジャックも、登場する男性、みんな魅力的なのに・・どうもな〜、と思ったのは、トゥルーの恋人である、犯罪現場カメラマンのルーク。
 
イケメンだけど平凡そのもの、没個性。いや、それはともかく・・
「トゥルーに出逢ったとき、ふつうの女の子に見えたのに」なんて言う。要するに、かれはふつうの女の子との、ふつうの恋愛を求めてた。そしてたぶん、トゥルーも“ふつうの女の子”である自分を恋しがってた。それだけの関係としか見えなかったんだけどね〜。
 
そう思ってたら、ルークの出番終了。くわしく書くとネタバレになるから、やめとくが。
トゥルーの怒りは燃え、使命感と、ジャックへの対抗心、さらにつのる。さて、結末はどうなる?
 
基本的に、何シーズンも続けられる設定ではない。“伏せられたカード”を開いては伏せ、もう、だいぶカードを開いちゃってるし。
そう、このドラマ、トランプゲームの“神経衰弱”に似てる。あのカード、どこにあったっけ、どこだっけ、ここだっけ・・?
 
というわけで、まだ見たことないかたへ。
きっちり伏線ひかれた、じつに面白いドラマだけど、途中参加は無理。第1回から見る機会を待つor作るのをおすすめします。
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