07世界選・女子の感想(やや辛口)−2

だれもコケないでほしかったと思うのは、ノーミス高レベル、僅差のしのぎ合いを見たかった、と思うのと同時に、もっと別の理由もある。
というのは。
 
世界選の翌日。見なきゃいいのに、あるニュース番組を見た。メダリストってことで、あんみきちゃん&真央ちゃんが出てたから。
 
だれだかよく覚えてないが、本人たちに向かって、こう訊いたコメンテーターがいた。
「ライバルがコケたとき、やった! と内心思いましたか?」
 
・・・・もちろん彼女たち、そんなことない、と否定してたが。
すぽると』で「国内戦いつも強いよね?」と訊かれた時ゃ「はい、強いです!」と率直に答えた真央ちゃんでさえ。
 
これだけで、すでにじゅうぶん不愉快だが。
このコメンテーター、反省もなく、さらにダメ押し。
「本人たちは否定してたけど、そう思わないのは、彼女たちがまだ大人になりきってないから。コーチはそう思ってたはず・・」
あまりの不愉快さに、ここでチャンネル替えてしまった:o(-"-)
 
男子がコケるのは、まだいい。だって一流選手は、コケてさえ“絵になる”からね。男は勝てなかったとき、どのくらい美しいかで、一流かどうか決まるとさえ思う。
でもね〜女子はコケるの見るの嫌なんだよ〜。かわいそうなだけ。衣装がスカート・タイプだと、よけいそう思う。この気持、同性でないと判るまいが・・。
 
ましてや、1人代表。国の誇りを一身にせおった、16歳の細身の女の子。腰痛と、そのための練習不足までせおって。
そんな重圧に耐えてる若い娘がコケて「しめた!」なんて、よくもぬけぬけと言えたもんだな。しかも公共の電波、使って。
だれか知らんが、2度とフィギュアスケートについて語るな。あんたにはその資格がない。私の愛する世界を汚すな〜!!
 
・・あれから半月、いまだに苦々しいあと味が残ってる。
気持の整理がつくまで、なかなか女子について書けなかったのは、つまりそういう事情だったんでした。
とはいえ、FPルッツでコケたあと、もう一度ルッツを跳んでふたたびコケたユナちゃんの姿には、おそろしいまでの気迫を感じた。強いね、あの子は・・。
 
(この項・了)