終っちゃいましたね、世界水泳・・はーあ c=(-.-)
連日ねぶそくでフラフラになるまでつきあったのは、「生けるビデオのふぞく品」状態だった、あの長野フィギュアスケート世界選いらい。いや〜見ごたえあった!
 
北島康介くんて、ホント、いい顔してますなあ〜。
たんに「顔だちがイイ」だけでなく、顔にいっさいムダがない。迷いがない。つまり「つらがまえがイイ」。
この子が競泳用のヒザあたりまでの水着すがたで、ヒジ張って胸の前で合掌したら、そのまんま奈良・興福寺の阿修羅像みたいになりそう。ウチの近所にこんな仏様のおわすお寺さんがあったら、毎日とはいわないまでも、ヘコんだ時にはぜひ拝みに行きたいわ♪
ちょっと吊りぎみの眼は、いっけん一重みたいだけど、よくみると二重(奥二重ってやつ?)。きりりとした眼もとにたいして、口元は意外にやさしい造作。つまり、眼元でいさめ、口元でゆるす。北島くんの顔は、東洋人ならではの、理想的な美形と思う。
 
・・などと言いつつも。
スポーツで一流の人の顔にはたいてい迷いがないけど、水泳やってる人はとくに、みんな顔も体もきゅっと締まってる、と思った。でも・・そこまでで終ってる。“深み”までは、ない。
北島くんの場合は、深みというより、あの年齢にしかない、すっきりした初々しさがイイんだけど。
デデューのするどくて硬質な手の動き、メングアルののびのび大胆なフラメンコふうサロメ、立花さんのキメこまかく音に合わせた脚の動き、どの演技も楽しませてもらった。
でも・・演じてる「つもり」って段階で、終ってる。「入りこむ」って段階までは、いってない。
若いから、深みがないのは、しかたないだろうって? 顔も、表現力も?
うん、たしかにそうだろうね。ふつうはね・・。
(ここでフィギュアスケートの話題に突入すると、長くなるので割愛します)
 
水の世界は、ぞんぶんに味わった。異常な長梅雨のおかげで、炎天下のバルセロナがうらやましいような毎日だったが・・。
そろそろ、なじみの氷の世界が恋しくなってきた。
シングルやペア以外に、団体戦がある点、シンクロは面白い。そのぜんぶを組み合わせたフリー・ルーティンは、とくに見ごたえあり、よく出来た群舞を見るようだった。
でもフィギュアスケートには、高さとパワーが魅力の、男子シングルがある!
シンクロって、むきだしの脚の演技をメインに見せるぶん、どうしても女子主流になる運命の競技だよなあ・・と痛感したもの。男子が水中から脚上げて演技すると、どうしても笑えてしまう☆ 『ウォーター・ボーイズ』の世界ですな。アレはアレで好きなんだけども♪
芸術点があって、男子で、シングルで、ドラマチックで絵になる。それってやっぱフィギュアスケートの特権だ〜と、しみじみ思ったしだい。
水の世界から、氷の世界へ。「、」をひとつ書き足し、さあ帰ろう。というのが、今回のオチでした。
 
追伸:
今回の世界水泳で、なんの競技だったか忘れたが、アメリカ女子チームが金メダルで表彰台に上がったとき、手ちがいで国歌が流れなかったことがあった。待ちかねた観客席の応援団が、とうとう声をそろえてアメリカ国歌を歌い出し、国旗もそれに合わせて掲揚。
あとで大会側が陳謝し「表彰式のやりなおしを」と言ったそうだが、選手たちは「いいの、もう充分」と答えたそうだ。
たしかにあれは、ああいいもの見た、と思った。いままでアメリカ国歌を聞いてあれほど、いいなあ、と思ったことなかった。イラクで戦火がまだくすぶってる時期だけに、ジーンときた・・です。おわり。