そしてカバエバ、みごとなノーミス演技そろえての金メダル、おめでとう!!
シドニー五輪でミスっての銅メダルからの完全復活に、心からの拍手を送る。
 
欲をいえば、ノーミスのチャシナと競り合うとこが見たかったけど・・。
奇跡もひそむ、魔もひそむ、それこそがオリンピックだと、判ってはいるけど。
まさか、オーラスの、チャシナのリボンに、魔がひそんでいようとは・・。
それでも、他をぐんとひきはなしての銀は、りっぱだったよ。
 
ついさっきまでせめぎ合ってたカバエバと抱き合い、祝福しながら、カバエバの肩の上で長いこと泣いてたチャシナの横顔。何かをぐっとこらえつつ、立ち去る背中。一生忘れられん光景見たなあ、これは。
つくづくロシアって、すごい。高レベルの別次元は、いつもロシアの選手たちが作るもの。
 
水際だった美女に成長した、ベッソノバとの競り合いも、こんご楽しみ。
(ベッソノバは、全体に振付がもうひとつの気がする。フープの「白鳥の湖」ぐらいの完成度の演技が、ほかの種目でも並んだら、すごいと思う)
そして、荒けずりだけど、だれよりも高速の動きのゴデュンコも、これから伸びてきそうな気配大。あなどれんね、ウクライナ勢の追い上げも。
 
それにしても・・ああ、チャシナ・・。
カバエバの柔軟性には感心させられる、ベッソノバの涼しい美しさには眼をうばわれる、でも、チャシナの演技にこめられた、何かは、魂にふれてくる。
なんでこんなにこの子の演技が好きなんだろう、この子とほかの選手のちがいってなんなんだろうと、しみじみ思ったよ。
しかしどうしてこう、悲劇のよく似合うタイプに魅かれてやまんのだろう、私って・・:o(T-T)o:
 
かくて、わがアテネ五輪は、ほぼ終った。
あまりにも熱中したので、このあとしばらく気が抜けそうで、こわい。