OZ・第1回

いよいよ『OZ』第1シーズンの放送、開始。
ハードな多忙期なんで、録画セットして、寝ちゃおうと思ってたのに。つい、睡眠時間けずって見てしまった。記念すべき第1回。
 
や〜濃ゆいわ、濃ゆいわ。
忙しくて、しばらく『スピン・シティ』『アストロ球団』あたりの、まったり系ドラマしか見てなかったから。効いた効いた。
並みのドラマの2話分、ぬるいドラマの3話分ぐらいは、内容がつまってる。なにもここまで凝縮しなくても、っていうくらい、ぎゅうぎゅうに詰めこまれてる。
 
例の、シェークスピア劇そこのけのドロドロ人間関係、死に限りなく近い愛憎、血で血を洗う復讐劇、眼を覆いたくなる残酷描写、あらゆるものの気配だけ息づいてる感じ。たまらんな〜。
しかし、いちおう最終回まで見たから、私はそこそこ人間関係をつかんでるが、まっさら状態で、いきなり第1回だけ見た人が、ついていけるかどうか?
私だって、なんの基礎知識なしに第1回だけ見たら、はたして第2回も見ようって気になったかどうか? ちょっと自信ない・・。
 
語り部オーガスタス・ヒルが、別人みたいに頬っぺまんまる☆
説明っぽいセリフも多い。舞台劇みたい。
やや気負い過ぎも、目につく。
ヒル語り部分と、ドラマ部分がうまくかみあってなくて、油を差してない歯車みたいにギクシャクしてる印象もある。
それでも・・超大型台風が近づいてくる前の、遠いうなり、重苦しさ、ああいう気配は、ある。ドキドキするんだなあ、これが。
 
しょっぱなから、すでに盟主の貫禄じゅうぶんなのは、ブラック・モスレムの長サイード。巨体を全身あらわにしての、ご登場。巨鯨のようだな。
その他は、黒い獣も、白い獣も、今はまだ牙も、爪もかくして、肉食獣の気配だけせおってウロウロしてる。全身はまだ見えない。アデビシ。ヴァーノン・シリンガー。
 
そして、まだ“金髪の弟シリル”という、掌中の珠を手にしてない伏龍・ライアン兄。
小粒で、すばしこくて、悪がしこくて・・『ジュラシック・パーク』に出てきた、ヴェロキラプトルみたいな奴だなぁ。
 
というわけで、第1回からすでに
「暗いぞ〜重いぞ〜しんどいぞ〜、ついて来たい奴だけ、ついて来い!」
とばかりに、挑戦的な作り。
もう、逃げられんな。つきあうしか、見届けるしか、ないと思う。