フランス杯男子、1・2位の差は紙一重!

1位のバトルくん、SP『シング・シング・シング』、FP『グールドに捧げる』とも、じつにいいプログラムもらったね!
あとは、これを仕上げてゆけば。トリノ表彰台への道が、まっすぐついた感じ。
 
にっこり笑顔から入る、アイス・ショーを見てる気分になる軽快なSP。グールドの大粒のピアノの音に、しっかり合わせるFP。
流れのきれいさ、軽快さっていう、バトルくんの長所、最大限に発揮。すでにして名作プログラムの気配ありあり。
振付師は名前忘れたけど、“殿”信成くんと同じ人でしたね。「ああ、こういうプログラム、信成くんも早く滑れるようになってほしいな〜」という気持が、ちょっとよぎった(笑)
 
とはいえ、あれだけコケて優勝か・・これ以上言うのはやめとこ☆
 
2位ジュベールくん。
ジャンプは必ずしもキマらなかったけど、キマったジャンプは、あいかわらず鳥肌モノの高さ!
小さくまとまらず、大きく育とう、育てようとしてる気配は感じる。誰にも似てない自分だけの個性をつかもうとして、妥協してない。
つい3年ほど前は、表彰台のてっぺんにいるヤグディンを、真赤になってあこがれの眼でちらちら横目で見上げてた子が。“男”になったんだね〜:o(>_<。)
 
ステップの上手さは群を抜いてる。見ててせつなくなるほど正確、繊細、緊密なステップ踏む。キャンデロロ−ヤグディン路線を継げるのは、いま、ジュベールくんしかいない。
よし、本人は大丈夫(^.^9 演技みて、そう思えた。
 
問題があるとすれば・・振付のほう。
SP『007』・・銃を撃つ振付・・『アンタッチャブル』と、あんま変んね〜じゃん。そう思ったのは、私だけか?
FP『ロード・オブ・ザ・ダンス』は、ソルトレイクヤグディンの伝説的EX『オーバーカム』と同じ、ローナン・ハーディマンの曲。さあステップを踏め、といわんばかりの民俗音楽っぽい曲のアップテンポについてける、この実力。
ケガ前の本田くんの、やり残したことに挑戦してるようでもあり、胸が痛くなるほどいい音楽、いい素材と思う。
ただ、「わ〜、いいプログラム!」と思えるほどの振付、ではない。いまんとこ。
 
だから・・今季はFPを仕上げることだけ、考えましょうよ。
トリノには、あの傑作SP、ピンク・フロイド『TIME』を持っていきましょう! 新採点システムに合わない部分があるなら、そこを手直ししてでも、アレは持っていく価値がある。
そして、浮いた時間を、FP完成に注ぎこむのだ! トリノへの限られた時間、それがいちばんいい過しかただと、私は思う。
 
というわけで、1・2位は、ほんとに紙一重の差。
この2人のどっちがトリノ表彰台のてっぺんに乗ってても、驚きませんぜ、あたしゃ。
 
その他・・あまりいい音楽つかうと、「演技より、音楽のほうが何倍もいいぢゃん☆」と思うこと、なきにしもあらず。この大会、何度かそう思った。上の2人は、いい音楽に拮抗する実力の持ちぬしだし、振付だったと思うけどね・・。
 
追伸:
ロシア杯女子、あんみきちゃん2位で好発進のごようす。恩田さんもがんばれー! しかし・・地元とはいえ、スルツカヤがSPで7点差のトップって・・(^_^;A