荒川静香という、驚異の存在。

土曜に、チャリ&バスを乗りつぎ、有明までアイス・ショー観戦に行った。200%満足の、すごいショーだったが、それはともかく。 
 
なにが、びっくりって。
荒川さん、片手でビールマン・スピン演ってた!
トリノでは(EXでも)見たおぼえないし、このショーでも演技中には演ってなかったんで、技としては、お試し期間中かもしれないが。
(後記・・演技中にやってる映像と、やってない映像と、2種あるようです。回によっては演技中にやったのかも。自分の見た回でやってたかどうか思い出せない。すいません) 
 
金メダル獲ったから、もう私はすべてOK。
そんなふうに、ふんぞり返って、守りに入ってはいないわけだな。
いまのうかれた過熱報道、超多忙な日々の中でも。
 
もともとスケールの巨きい人だったが、トリノで自信と貫禄が加わり、2回りほど巨きさが増してた。
ああ、そして・・あの、イナ・バウアー!!
 
TVでは、ナントカのひとつ覚えのように、イナ・バウアーというと、いつも同じ角度(背中側・真横からのアングル)でしか、撮らないが。
正直、もうさんざ見慣れた技だと思ってたのに。
 
観客席から、上から見下ろす角度のイナ・バウアーが、あれほど素晴しいとは!
ぐるーっと円を描く航跡。そのまま、優雅なスパイラルに入ってゆく流れ。あまりの美しさに、涙がぼろぼろ出てきて、困った。
 
前季までの、直線的なイナ・バウアーも、生で見たことある。
CATS衣装の荒川さんが、リンクの半分ほどの距離を、のけぞった姿勢のまま、ぐーっとこちらに迫ってくる姿は、眼にやきついてる。
 
直線的なイナ・バウアーも、迫力あって、悪くなかった。
でも、現在のほど、前後の動きとのつながりがなかった。
いまの曲線的なイナ・バウアーは、イーグルの一変型というより、むしろスパイラルの一部のように、演技の流れに溶けこんでる。
 
・・ホント、この人ってどこまで努力して、進歩したら気が済むんだろう? 頭が下がるなあ・・<(_ _)>
→ショー全体の観戦レポはこちら
 
その、雄大なオーラのかけらを分けてもらったようで、いい気分で帰宅後。TBS『ブロードキャスター』に、荒川さんが出てるのを見た。
とある省庁を、荒川さんが訪ねる映像。
あるお役人、笑顔で一言。(注:政治家だったかも。どっちでもいいや)
 
トリノの女子は、ぼくも実況で見てましたが、ライバルのロシア選手がころんだときは、正直、よろこんじゃいましたよ〜」
とかなんとか。荒川さんに、面と向かって言ったんだぞ〜!
 
・・・・・・☆☆☆
荒川さん、あぜん。
私も一瞬耳をうたがい、呆然としたあと、まぢブチ切れ。TVに向かってドナっちまった!
 
「なんてこと言うんだ!!」
 
病気の母親を看病して、貴重な選手生活を1シーズン棒に振り、そのストレスで自分も病に苦しみ、薬を飲みながら演技してた選手の転倒が、そんなにうれしいかよ!?
スルツカヤトリノまでに精魂、使い果たしたと思う。
有明アイスショーだって、出演予定だったのに
「長時間フライトに耐えられる体調ではない」と、不参加だった)
 
マスコミの低レベルどころじゃない、省庁のお役人にして、この程度。こんな国を代表して五輪に出て、唯一のメダル、それも金。
ホント、荒川さんも大変だと思う・・お察しいたします・・c=(-。-)