かれが来日したとき。

あれは『メロディ』から数年後だったか。
ジャックは『ハメルンの笛吹き』に出演した。
(パンフも、ポスターも持ってたはずだが、どこにしまいこんだのか、見つからん・・)
 
役どころは、ハメルンの笛吹きに村の子どもたちが連れ去られたとき、足に障害もってたため、ただ1人とり残される少年の役。
『メロディ』で活発なガキ大将だった彼が、その元気を押さえこむように足ひきずる姿って、どっかチグハグなもんがあった。
さいごにジプシーの馬車にピョンと飛び乗り、ジプシーたちと共に村を去るんだけど、ここだけ水を得た魚のようにイキイキしててな・・それはともかく。
 
この映画の宣伝のため、ジャックは、来日した。
ぢつは、こっそり空港まで出むかえに行ったことは、マーマにもないしょの事実なのよ・・(^_^;A
 
おなじ目的で集まってた女の子、ロビーにかなり多数。
ゲートを出てきたジャックが、びっくりした顔で「OH!」って感じで大きく両手ひろげた映像は、いまだ眼にやきついてる。
女の子たち、口々に「ジャック〜!」と叫んでいっせいに突進。
一瞬、その場が騒然となった。将棋倒しの事故とか起きてもフシギじゃなかった。
ジャック・ワイルドって、あの当時それくらい人気あったのよ。
 
空港まで迎えにいったことがバレて、その後、学校関係で、ちとゴタゴタあったが。
いまとなってみると、行っといてよかった・・と思ってる。
 
ジャックは歌も歌ってたようで、たしか『ポンチ&ジュディ』とかいうアルバムも、このころ出した。
(これも持ってたはずなんだが・・☆)
 
さらに、来日インタビューで、
「小さいころ、日本人の女の子と仲よしだった。ハスノハナ子ちゃん(?)という名の子だった。だから日本はとても好きな国だ」
とか言ってたよ。たしか。
 
こんなこと、同世代でないと理解できない感情かもしれんが。
時代の生き証人、というと大げさになっちゃうけど、ジャック・ワイルドってのは、あの時期、ほんとに耀けるアイドルだったのよ。
・・と、だれかにそう言ってほしかったので、私が言いました。