栗塚旭主演『燃えよ剣』の印象(後)

(“前”からのつづき)
 
今回、総司の死は『血風録』のように
極端なやつれ、眼の下のクマもなく、
庭で刀をふりまわす狂乱場面もなく・・
横たわって、咳こみつつ
京でおぼえたわらべ歌を1人口ずさむ。
ひそかに会いにきた土方副長と再会ののち
朝、裏通り先生がようすを見にきたら
すでにフトンの中で亡くなってた・・
という静かなもの。
(個人的には『血風録』の鬼気せまる
総司のほうが好みですが)
 
難点というほどではないが・・
藤堂平助と、原田左之助の顔がよく似てて、
いっしょに出てくれば見分けがついたけど
べつべつに出てくると、とうとう最後まで
見分けがつかなかった・・☆
 
あと、最終回の土方“隊長”の死にっぷりの
悲惨さには辟易だった・・
(すでに地に倒れてるのに撃つなっつーの!)
でも、見ごたえある作品でした。
見る機会もらえて、本当によかった。
最後にいま一度、時代劇専門チャンネルに多謝<(_ _)>
 
追伸:
栗塚さん、高幡不動尊の境内に建ってる
土方副長の銅像によく似てますな〜。
体つきとか、そっくりだと思った。うしろ姿はとくに。
もちろん、栗塚さんイメージで作ったんだろうけど・・。
 
『血風録』の晩年の総司は、黒鉄ヒロシ新選組』の
総司にそっくりだ! なんていうのも
私が“遅れてきたファン”だからだろう。
こういうファンは、これから増えてくると思うので
あたたかい目で見守ってやってくださいまし。