続・残念ながら、こんな男しか愛せない

シーズン2の終盤、アザーズに捕われたジャック、ソーヤー、ケイト。
ケイトは袋をかぶせられる寸前、無言でジャックと視線を合わせてた。ひとり取り残されてくやしげなソーヤー。
シーズン3のはじめ、まずケイトが訊いたのは「ソーヤーとジャックは無事?」の一言。「なぜソーヤーの名が先に出る?」ってアザーズにツッコまれてたが(笑)。
 
いつぞや、ソーヤーはケイトに言った。「お前は逃げる女、俺はだます男だ」と。そう、ケイトは“逃げる女”だからこそ、魅力的。
そもそもの動機はさておき、すでに“逃げる”こと自体が娯楽、目的になってしまってる。
そのへんをソーヤーは本能的に理解し、だからこそケイトを愛してるんだが。
そういう理解が、カタギのジャックにできるか? 島を離れて日常に戻っても、そのままの彼女を愛せるか?
まさか「俺が治してやる」なんて思ってねーだろーな?(笑)
 
ジャックとケイトは、「サバイバルするための同志」。
そもそものはじめ、ジャックが墜落で負った背中の傷を、ケイトに縫ってもらったあの時から・・。
シーズン2ラストの、あの無言の視線には、それ以上の意味があるとは思えない。
 
ならば、ケイトはソーヤーとならうまくいくかっていうと・・
ソーヤーとケイトは、姉弟のようというか、友人というか、恋人同士とはまた違う、無難な関係におちついたように見える。ソーヤーの気持はさておき。
もののはずみで、一度ぐらいは深い仲になるかも。ソーヤーがアナ・ルシアの誘惑にひきずりこまれた時のように。
でも、たぶんそこまでだな。
ソーヤーとケイトは「ヤバい渡世に生きる者同士」の連帯感。でも、それだけ。
 
けっきょく、ケイトはジャックも、ソーヤーも、ふつーに好きなんで、どっちも選べないと思うな〜。
“ソーヤーみたいな男”は、たぶん嫌いじゃない。「こんな男しか愛せない」自分にウンザリしつつも。
でも、ソーヤーその人、じゃないんだよな、まだ。
 
それより、サンが妊娠検査薬を使った時、「こういうの使ったことある?」と訊かれたケイトが「ある」と答えたのが、気になる。
例の幼ななじみとは、そう長期間つきあう時間があったとは思えん。
逃亡中に、そんなヘマする女でもあるまい。
と、すると? まさか、あの父親・・
なーんて、いかにもツッコミたくなる要素だらけのドラマなんで、いちいちツッコむの、やめとこ・・。