ラキーシャという名の伝説。

今回のテーマはROCK、「ボン・ジョヴィの歌」。
いつもは毎週、結果発表見てから書くんだが、
恥ずかしながら、こよい感動で寝つけませぬ☆
原因はただひとつ・・ラキーシャ!!
 
いつものように堂々と歌い上げ、歌の中盤。
(さあ、ここからさらに盛り上げてほしいな!)
そう思った瞬間、彼女はスタンドマイクを
ハンドマイクへと持ちかえ、
「そうよ、行くわよ!」と言わんばかりの呼吸。
あれ見た瞬間、ぞくっと来た。
 
今回つくづく「この人、すでにプロだ!」と痛感。
上手いとは思ってたが、こんなに観客の呼吸を
読める人だと知ったのは、今回がはじめてだ。
 
ああ、そして・・
なんて惜しげもない歌いっぷりなんだー!!
一瞬、休符を入れて、歌舞伎でいう
「見栄を切った」ときの強い視線なんて
ゾクゾクきたぜ。
 
ランディ「やっと俺の好きなラキーシャが戻ってきた」
ポーラ「あなたの深い歌声は生来の財産なのね」
と、審査員たち大絶賛は当然としても。
 
いつも毒舌のサイモン、開口一番、
「ラキーシャ、きみにキスしたい気分だ・・」
そして、本当にキスしちゃってた!(唇にだよ♪)
 
聞き終えたあと、感動でじっとしてられず、
家の中を意味なくウロウロ。
 
声量だけでも、歌唱力だけでもない。
ラキーシャの歌には、もっと深いところに
触れてくる何かがある。
「情念」て表現しか、思いつかんが。
 
思うに、ほどよい汚れというか、濁りというか、
少し不協和音があると、歌にコクが出るんでは?
日本画でいう「濁(だみ)」みたいに。
ラキーシャには、それがある。彼女にだけ。
 
優勝するしないは、すでに問題じゃない。
今日、あたしゃ伝説を目撃したのかも・・?
もしもこの先、もっとすごいの聴かされたら
腰がぬけてスタ・オベも出来なくなりそ・・。