ポール・ニューマンさん、さよなら・・

だいぶ出遅れの追悼。
考えてみるとP・ニューマンの映画は『スティング』『明日に向かって撃て!』の2本しか見てない自分に気づいた。
NCIS、トニーが濡れ衣きせられるエピで、トニーが「あれは傑作だ」と言いつつ『暴力脱獄』のマネしてましたね。(似てんのかアレ?)
 
若いころの『暴力脱獄』や、ノイローゼ・ウエスタンと呼ばれた『左ききの拳銃』は、神経質そうな感じが苦手で、見てない。
ハスラー』は、セリフの多さにめげて・・いずれ見ようと思いつつ。
 
正直『明日に〜』も、好きじゃないんだよなぁ〜。ていうか、良さが私には理解できない。2人の男から等分に愛され、最後に1人立ち去るエッタ・プレースがかわいそうで・・。どっちからも相棒以上には選ばれないこと、知ってたみたいで。
 
けっきょく『スティング』が、P・ニューマンの最高傑作だったと思う。
酔っ払って大イビキで寝てた初登場シーンから、ランニングシャツにサスペンダー姿、トランプをあざやかにさばいてウインク(その直後の失敗がまたキュート♪)、クシャミしてネクタイで鼻水拭く成金のふり・・。最後に凛々しいタキシード姿になる、あの少しずつイメージアップしてくドキドキの展開!
大がかりなサギ話なのにさわやかで、S・ジョプリンのラグタイムピアノ曲、シーンごとの油絵風の古典的演出、服装や街並の豪華さ、自然さが素晴らしい!ああ、ハリウッド映画ってこうだったんだよなぁ!と、見てる方まで誇らしくなるような名作だった。
私にとってのP・ニューマンは、この1作に尽きる。それでいいかも・・できれば、この映画でオスカー獲らせてあげたかった!
 
P・ニューマンていうと、つけヒゲつけて、鏡のぞいておおげさに驚いてたブレンディCMがなつかしー!あのCMのBGM『Keep Your Smile』歌ってた、イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリーもなつかしー!『シーモンの涙』ってヒット曲、私と同世代の人なら知ってるかも。(今でも大好きだ♪)
あと、P・ニューマンのドレッシング(ニューマンズ・オウン)置いてるってきいて、出来たばっかの銀座・プランタンの輸入食品売場に見に行ったとか、そんな思い出が鮮明。
たしかにP・ニューマンは、同時代を生きた人だって気がする。さよなら、ニューマンさん。まだ見てない出演作は、これから見ます。
 
追伸:
しまった〜大切な名画を1本忘れてた!『ロイ・ビーン』!!一度も直接会うことのなかった女性を、終生、愛しつづけた男の物語。
若いころはいまひとつピンと来ず、ラストシーンしか覚えてないが。むしろあるていど落ちついた年齢になってからの方が、よさが理解できる映画かも・・。