いえね、CSのちょんまげチャンネルで、今月から『佐武市』の放送が始まりやしてね。
40年も前の、モノクロのアニメでやすから、そりゃまあ絵の動きは・・駿さんや押井さんや庵野さん、ラセターのCG見慣れた眼にゃ、素朴というか、ほほえましいというか・・なんですがね。
石ノ森さんの原作も読んでみたことぁございやすが、どうも実験的すぎて・・もともと石ノ森さんの才気走った絵と作風が、あたしゃ昔から苦手でござんした。好きな人、読んでたら御免なさいよ。
だからほんの好奇心だったんですよ。1回ぐらい見てみるかって。
 
ええ、ハマりやしたねえ。楽しみにしておりやすよ、毎日。
話のテンポの早さが、心地いいんで。もっとモタついたテンポを覚悟してたんですがねえ。
なにより、殺陣がみごとなんで。とくに市やんの殺陣が、ちゃんと理にかなった動きで・・なんつったらいいか、形になってんで。
ビート○けしの座頭市は、どうも見る気にならねえんでやすが(あのかたの映画てのは、あたしの趣味に合わねえんで。これまた好きな人読んでたら、御免なさいよ)・・佐武市の殺陣は、好みに合いやした。勘どころをつかんでると申しますか。
あたしゃけっこう時代劇は見てきやしたが、その目からみて、話の作りにも無茶がない。時代考証が、適度に効いてるんで。言いたかねえけど、昨今の国営放送局の大河よか、よほど現代的に、スカッと時代劇してまさぁ。へへ、あっしゃつまり、こういうのが見たかったんで。
それもそのはず、監修・松田定次って名がスタッフにあるじゃござんせんか! このおかたは『新吾十番勝負』『丹下左膳』シリーズなぞ監督なすって、東映時代劇華やかなりし時代の大御所でござんすよ。勘どころをつかんでるのも、へへ、もっともな話で・・。
 
ま、そんなわけでござんすよ。どうも時代劇てのは、昔モンのほうが、出来がよろしいようで。
とはいっても『大奥』(菅野美保や松下由樹のじゃござんせんよ。美空ひばりとか小暮実千代とか中村玉緒とか富司純子の出てる40年前のやつ)なんざ、かったるくて見てられやせんから、作品と、こっちの好みによるんでしょうな。へい、ご退屈さま。
 
追伸:
プロフ書いてみました。 http://d.hatena.ne.jp/ETHAN/about
なまじ読んだら、だれも寄りつかなそうなほどマニアック(笑)