栗塚旭主演『新選組血風録』の印象

#1『虎徹という名の剣』。
初回からいきなり、池田屋の直前からスタート。
 
祇園祭の、宵々宮の日。
ひびきわたる笛、鉦、太鼓の祭ばやし。
祇園会所で待機する新選組。夏なので、みんな汗だらだら。
合流するはずの、会津藩の藩兵が来ない。
 
とうとう待ちきれず、新選組のみで突入。
総司と2人きりで、池田屋2階へ上がった局長。
ひとしきり殺陣のあと、汗まみれの横顔のアップ。
・・で、吐いた息が、白く見えた・・。
 
おいおい〜! 真夏のはずだぞ〜!
ぢつはこれで、一発で気に入ってしまった(笑)
 
オリジナル話もまざるが、やはり
シバリョーの原作がある回の方が面白い。
ちょっと、テンポもゆったりめ。
同じ内容のセリフを、何回も言ってたりで
ややイラついた部分もあったな〜。
(ちなみに昭和40〜41年放送、モノクロ作品)
 
わたし的に圧巻だったのは#18『油小路の決闘』。
いまは斬らねばならない敵の1人である、藤堂平助
昔なじみの試衛館なかまは、だれ1人かれを斬れず、
なんとか逃がしてやろうとするんだけど・・
 
そこへ、土方副長、いきなり登場。
無言で、平助を、ずばっ! と袈裟がけに斬る。
この瞬間の立ちすがた。その眼光。
「ひ、土方副長が居る〜!!」と思った。
ここからでした。栗塚さんが、
「土方副長を演じてる役者さん」から
「土方副長その人」に見えるようになったのは・・
 
あと、#22『海鳴りが呼ぶ』の
山崎丞くんの水葬場面が、
とてもていねいに出来てて、良かった。
 
もう1つ、どの回かは忘れたが
勇さんが戦さ場で「総司ー!」と叫ぶと
江戸で寝こんでた総司がはねおき、
ねまき姿で庭にとびおり、
よろよろしながら剣を振り回す・・
この場面が印象に残ってる。
黒鉄ヒロシ新選組』の瀕死の総司は
このあたりに、だいぶ影響うけたと見た)
 
逆に、しんどかったのは#19『あかね雲』。
これが、齋藤一が、辻占売りの少女と
「通りゃんせ」歌って遊ぶ話。
たんに私に齋藤一のイメージが、すでに
できあがってて、合わないだけです。すみません。
 
:次回は『燃えよ剣』の感想書きます。